幼なじみは先生


辺りを見回しても木ばかり


「どこ行くの?」


『いーからおりて』

そう言ったのであたしは車からおりた

車を鍵しめるといっくんは『来いよ』と言ったのであたしはしばしばといっくんの後ろを歩いた

ホントにどこに…

やっぱり微かに塩の匂いがする

それから5分くらい歩くといっくんの足が止まった

「いっくん…?」

後ろ姿に声をかける

返事はない

ムッとなったあたしはいっくんの送っている視線をたどってみた

「わ…凄い!きれ〜」

下の方を見ると一面がブルーの海で広がっている
海を見つめて微笑んでいるといっくんが

『行くか?』

と言って少し微笑んだ

「うん!行きたい」

そう言うといっくんは前を見て歩き出した

彼の後ろをトコトコとついていく
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