幼なじみは先生


「いい…って言ったのに」

そんなことをポツリと呟いた


いっくんが歩く度に振動が伝わる


いっくんの背中はとても居心地が良くて暖かかった

安心できるんだ…

瞳をゆっくりと瞑る

夕日たちがあたし達を優しく包み込んでいた

『なぁ』

「何…?」


『……………』

黙り込むいっくん

「どうし…『俺さ、真白と恋人になれて嬉しかった』

どうしたの…?

あたしだって、嬉しかった…

『幸せだったけど…』

そこで言葉が途切れる

嫌な、予感がするのは気のせい…?

まさか、そんなこと

『真白…「お腹空いた〜‥ねぇ、帰りにどっかよってね」

怖い‥

怖い…

だって、もしかしたら…
『真…』

「いっくん…あたしのこと、好き…?」

口からとっさに出た言葉
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