幼なじみは先生
『真白…』
ドキドキと心臓が脈を打つ
『別れよう…』
頭が真っ白になった…
嘘…で‥しょ?
「な…で」
いっくんの肩をぎゅっと掴む
『ごめんな…』
謝らないでよ…
何で、何で…っ
下唇をキュッと噛む
「何で…?」
溢れ出しそうな涙を必死に堪える
『…ごめんな』
彼は何回もごめんなを繰り返すだけだった
車内は何も喋らなくてシーンとしてる
もしかしたら、いっくんは今日別れを告げるために人気のない海につれてきたのかな…
ぐっと拳に力をこめる
胸が…痛い
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