幼なじみは先生
テーブルにはもうすでに料理が運ばれていた
椅子に腰を下ろしてお母さんと向き合う
「いただきます」
箸を持ちご飯に手をかけた
ニコニコしながらあたしを見るお母さん
「な、何?お母さん」
「晃くんと付き合ってたなんて知らなかったわよ。真白ももう高2だものね」
そう言って笑顔をあたしに向けた
この状況は絶対に別れたなんて言えるはずがないな…
苦笑いでごまかす
「晃くんならきっと真白のこと、幸せにしてくれるわよ。何かあったらお母さんにいつでも言いなさいね。」
お母さんの優しさが心に染みる
ありがとう、お母さん。
「ありがと…」
「あ!けど、パパには内緒にしましょう。パパに言ったら真白の彼氏連れてこい!なんて言って大変なことになるわ」
お母さんはそう言って笑った
お母さん、ごめんね
あたしは何度も心の中で謝った