幼なじみは先生

いっくんが初めてあたしに見せた優しい笑顔で微笑んでいたのだ


トクンットクンッ

あたしの胸が凄い速さで高鳴りだす

あたしはそれに気づかれないように話す
「お化け!」

『お化け?』

「〜屋敷行こう!」

あたしはそう言っていっくんをお化け屋敷まで連れて行った

『あのさ、真白ってお化け屋敷苦手じゃないっけ?』

あっ!忘れてたぁ
いやでもここで"うん"って言うのも格好悪いし…「なっ何言ってんのあたし全然怖くないよっ」
と、強がった


そしてあたしは震える足をお化け屋敷に運んだ

中に入ると薄暗くて寒かった

いっくんの顔が見えないし、怖いよぉ

あたしは歩く

すると、冷たい手があたしを触る

「ひゃ〜〜〜〜〜〜〜!」
あたしはその手を思わず踏み一人で走って逃げ出した

「はぁはぁっ」
走ったので息が荒い
どっどうしよぉ、いっくんと離れちゃったぁ〜(泣)
あたしは涙目になる
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