幼なじみは先生
玄関で靴を履いて杏と自転車乗り場まで歩く
「後ろ、乗って?」
あたしは自転車に跨って杏を乗せる
夕日があたし達を包み込む
「杏は悪く、ないよ」
「…」
「自信持って」
「…」
ずっと無言の杏
その時、後ろから自転車に乗ったお巡りさんに見つかった
ひっ!や、ヤバい…
お巡りさんはこちらを見てアハッと微笑む
あたしもアハッと返す
じゃ。さよなら☆
というかのようにグッドとあたしに向ける
と、その途端…
『見逃す訳あるかーい!待てーーッ!!そこの二人ー!!』
やっぱ、そうですよね(汗)
「杏ー!!捕まってー!!」
そう言った半端、物凄い速さで自転車が進む
「えっ…?ちょっと」
杏はお巡りさんに気づいたのかその口調は焦っていた
今なら逃中の逃げてる人の気持ちが分かります