幼なじみは先生


「ごめ‥ッ…真白…頭」

そう言ってまた笑う杏


「え?頭?」


ポケットに手を突っ込み鏡を取って頭を見てみた

…ヤバいね☆


「草がぁッ」

髪の毛に何本も草や木の棒がささっている

最悪だあ〜ッ(汗)

杏と瞳が重なりあう

「プッ…ハハッ」

あたしは杏としばらく笑い合った

「帰ろっか」

「そうだね…」


言葉は通じ合わなくても
心が通じ合ってるから言葉にしなくてもちゃんと伝わったよ

今だって辛い…でしょ?
胸が痛いよね

直ぐに守れなくてごめんね

泣きたいならないていいからいつでも腕を貸すよ

「夕日…綺麗だね」

自転車を見つけて坂を登って歩いていると杏が呟いた

杏の見つめる夕日に瞳を移す

「そうだね」

あたし達はそのまま帰っていった

夕日と共に…。
< 188 / 402 >

この作品をシェア

pagetop