幼なじみは先生


「バカだなぁ…」


そう言ってドアに身を寄せてしゃがみこむ


そりゃ…こんな女、振るよね


ごめんね、いっくん


窓から見える月があたしを見ていた…





「ご飯、食べないの?」


「うん。いらない。お腹空いてないし‥じゃ、行ってくるね」


そう言って靴を履く


「そう‥気をつけなさいよ」

「うん、行ってきます。」
「行ってらっしゃい」


パタン…


ドアが閉まる


「ふぅ…よし!今日も頑張ろ!!」

気合いを入れて自転車に乗る


めげてないでしっかりしなくちゃ


腕時計を見てみるとまだ30分も余裕がある


早く出すぎたよ…(泣)

家に今更戻るわけにもいかないし…

自転車をぐんぐん進めていると1人のお婆さんが袋から種を蒔こうとしていたのかお婆さんの手から袋が落ち、種がバッと畑に広がった
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