幼なじみは先生


「あ、そうだ」


そんなあたしを見て思いついたようにお婆さんが声をあげた


「はい。もし良かったら使って頂戴。汚いかも知れないけど…落ちたの拾ってくれたお礼よ」


そう言ってお婆さんは自分が首に巻いていたタオルを渡してくれた


「え‥いいんですか?ありがとうございます!必ず洗って返しますね!!…あ!!」

「どうかしたの?」

やばい…遅刻するかも

「あの!本当にありがとうございました!洗って返しますんで、あたし、行かないと」

「ええ、分かったわ。こちらこそありがとうね」
「はい!では、また!」


あたしはそい言い、自転車に乗ってまた高校まで猛スピードでこいだ


高校の門をくぐって自転車を止めて中に入る


教室の前まで来るとドアを開けて中に入った


「あ…」


声を漏らすあたし


制服、泥だらけだったんだ…

その時後ろから声を掛けられた

「真白‥?」
< 192 / 402 >

この作品をシェア

pagetop