幼なじみは先生


ガラッ…


「あ、真白さん」


教室に入った途端にすみれちゃんが近づいてきた

「すみれちゃん‥どうかしたの?」

「映画の練習今日もやるので宜しくお願いしますね」

「あ、うん。分かった」

小さく頷くあたし

じゃ、宜しくお願いしますね

とすみれちゃんは言うと友達のとこに戻っていった

それから何人かに声を掛けられて席につく

「連、おはよ」

『はよ。お前何でジャージなの?』

連がそう言ってジャージに目を向ける

「あ、これ?朝にお婆さんが種を落としてて‥拾うの手伝ってたら足にカエルがいてびっくりして後ろに転んじゃってこの状況なんだ」

笑って話をする

『そうか‥いいこと…したじゃん』

「え?何?聞こえなかったけど」

『別に何でもねーよ』

そう言ってあたしの頭をくしゃっと撫でた


「わ。髪の毛がぐしゃぐしゃになったじゃんか」

あたしはそう言って手で髪の毛をとかした
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