幼なじみは先生


ああ…遂にこの時がきた

彼と、会う1日が…


けど…あたしは決めたんだ…

あたし、いっくんのこと好きだから‥だから、諦めないって―…


だから、目だって逸らさないし、普通に接してやるんだからね…

いっくん‥‥


ドアから入ってきたのはやっぱり、いっくんだった

身にまとうスーツ姿の彼が懐かしく感じてしまう

そして朝のホームルームが始まった


『伊藤真白』


「はい」


いつもなら目があうはずなのに一向にこちらを向かない


それが、"他人"のようでもう終わりを告げたみたいで‥胸が張り裂けそうになった


ダメダメ‥大丈夫。


そう自分に言い聞かせる

君が好きだから、また‥君との時間を繋げたいから、どんな辛いことだって堪えてみせる…
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