幼なじみは先生


ハッとして体をどける


「あ‥ごめんね」


その時、横から声をかけられた


「真白ー、すみれー!」


その声にすみれちゃんが顔を横に向ける


「部長!遅れてすいません」


ぺこりと頭を下げるすみれちゃん


あたしは口を開いた


「あの…」


「んー?何?…あ、もしかして、先生がいないこと?今日はちょっと無理みたい。ま、先生だしね」

ハハッ…と笑う佳木さん

あたしはその言葉にドクン…と胸が音を立てた


本当に…それだけ?


もしかして…


嫌、違う‥よね


その日は練習が遅れた分時間をかけて遅くまで練習をした

いっくんの代役は椎名くんという隣のクラスの男の子だった

窓を見ると、やはり冬に突入したからかやけに暗くなるのが早くて少し怖くなる
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