幼なじみは先生


「はい、ストップ!今日はここで止め!もう暗いし…気をつけてかえりなよー」


その佳木さんの声に一同が"やっと終わった…"という溜め息を漏らした


次々に帰って音楽室を出て行く人


そんな時、後ろから声をかけられた


「あの‥真白さん」


「え?あ‥すみれちゃん。どうかしたの?」


そう言って笑みをもらした


「えと‥あたし夜道怖くて…途中まで一緒に帰ってくれませんか?」

あたしはその言葉にパッと瞳を輝かせた

「うん!いいよ、あたしも怖くて…すみれちゃんってどこの方面に住んでるの?」

「南方面の公園の突き当たりにあります」

「そうなんだ。あたしはもうちょっとすみれちゃん家の後ろの方。帰りの方向一緒だったんだね!じゃ、帰ろう」

「ありがとうございます!」

玄関で外履きに履き替え、外に出る


地面は二㎝ぐらい雪が積もっていた


もうこんなに降ってたんだ…


辺り一面真っ白で雪がキラキラと宝石のように輝いて見える
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