幼なじみは先生


「真白さん、行かないんですか?」


「あ、ごめんね。行こっか」


あたしはそう言うとすみれちゃんと歩き始めた


雪が音を立てて何だか妙に心地良い


空をふと、見ると暗い中に小さな色とりどりの宝石がいっぱいに散りばめられていた


「綺麗…」

思わず言葉を漏らす

「そうですね」

横を見ると星を見ながら小さく笑みを浮かべたすみれちゃんがいた

「ねぇ、すみれちゃん。あたしに何か敬語使わなくていいよ。真白さんじゃなくて真白でいいし…」

「うーん‥敬語はあたしの癖で‥じゃ、ちょっと恥ずかしいかもですね」
そう言ってすみれちゃんは眉間にしわを寄せた

「真白‥?さん…やっぱり無理です!!」

すみれちゃんの頬がうっすらとピンク色に染まる
「じゃあ‥真白ちゃん‥でお願いします」

すみれちゃんはそう言ってちらっとあたしを見た
「ありがとう、じゃ‥あたしはすみれって呼ばせてもらうね」


そんな会話をしながら夜道の中、家へと帰った
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