幼なじみは先生


次の日も、昨日と同じように練習して家へ帰る‥

そんな日が、5日程続いた‥


いっくんは練習に来ないし連はまだ学校に来てない日々


土曜日…今、連の家の前におります…


片手には宿題のプリントと果物


そう、昨日古典の先生に『小林くんはまだ来てないようだけど、お見舞いに行ってくれないか?』と言われ、住所がかかれた紙を渡されたのだ


プルプルと足が震える


あたしはゴクンと唾を飲み込んだ


どうしよ…何か、連に会いづらい…


インターホンを押そうとする手が小刻みに震えていて押そうとしても押せない


どんな顔して会えばいいの‥‥?


城崎の言葉が頭に蘇ってくる


連はあたしのこと…


その時、カチャッ…と連の家の扉が開いた


胸がドクンと大きな音をたてる


あたしは思わず、街灯の後ろに隠れてしまった


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