幼なじみは先生
彼とあたしとXmasを。


「家に来て!」

『は?何言ってんだよ、大丈夫だから』

「いいからっ!」

いっくんの腕を自分の首に置いてグイグイと引っ張る

『おい…』

「黙ってて!熱、あるでしょ」

すると後ろから溜め息が聞こえた

『ごめんな‥‥』

「しょうがないでしょ、熱があるから仕方ないよ」

そんなことを言いながら家に着いた

ドアの取っ手を握りしめて開ける

ガチャ‥

「ただいまー、お母さんいる?」

シーン…

返事がなく廊下は辺り一面暗闇で包まれていた

もしかして…

靴を脱ぎ、いっくんを連れてリビングに入る

「ソファーに寝てていいから…ちょっと待っててね」

『ありがとな』

携帯を開いてみる

メールが届いていたのが分かり、受信ボックスを開く

「お母さんからだ…」

メールを読む

<今日はパパが出張ということでパパは私がいないと何も出来ないから一緒に行ってきます。明日には帰るからね!>

…って言うことは

ちらっと彼を見る

いや嫌々、けど泊まるか分からないしっ!

うん、そうだよね!

けど……熱、ないかも…だよね?

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