幼なじみは先生
「いっくん…熱、計ろう?」
そう言って体温計を差し出す
『ん…サンキュ』
それから三分後、体温計が鳴り響いた
ピピピ…
「何度だった?」
体温計を受け取って、見てみる
「38.6度…」
熱、あったね。うん…
それより…
「いっくん、大丈夫?」
『おう……』
オデコに手を当ててみる
熱っ…!!
「いっくん、立てる?」
小さく頷く彼。
「あたしの部屋まで行くけど、大丈夫?」
『ん…』
そう聞くといっくんの体を支えながら二階に行き、あたしの部屋に入っていっくんをベッドに寝かせた
「今日はもうここで寝てていいから、ゆっくり寝てね」
布団を被せて階段を下りた
「熱冷まシートってなかったけ…?」
なんて言いながら冷蔵庫を開ける
「ないし…!!」
他にも熱に効く薬を探してみたけどなかった
「買いに行かなきゃ」
時計に瞳を移す