幼なじみは先生


『真白、目ぇ閉じて口開けてみて』


「へ?」


ボトッとフォークにさしてた苺を皿にまた落とす


「分かったけど…何するの?」

『別に』

素っ気ない返事

ハァ…と溜め息をつくとぎゅっと目を瞑って口を開けた

その瞬間…

コロンッ‥

口の中に甘い味が広がる
パッと瞳を開ける

「飴‥?」

『おう、イチゴ味』

そう言って微笑む彼

美味しい‥‥

甘酸っぱいイチゴ味

『これやるよ』

「え?」

両手にパラパラとイチゴ味と書かれた袋の飴が落ちてくる

「あ…ありがとうっ!」

瞳を輝かせながらニッコリと笑う

『Xmaspresentそんなんだけど…』

Xmasプレゼント、貰えないって思ってた…

だって……

瞳から涙が溢れそうになる

顔を俯かせてゴシゴシと気づかれないように涙を拭うと顔を上げた

「ありがとう!嬉しいっ」
いっくんは優しく微笑んでまたクシャッとあたしの頭を撫でたんだ…
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