幼なじみは先生


教頭先生はあたしの方を向いた


よしっ!やるっきゃない!

あたしは貧血気味にだるそうな感じで少し瞳を細めた

すると、
『顔色が悪いので保健室いった方がいいですね』と教頭先生が心配そうにあたしに言った

我ながら上出来じゃない!あたしの演技!

あたしは思わずガッツポーズ


すると教頭先生があたしを見る

『どうしたんですか?』
ひイッ

「え…えと、その、蝦がいて…」

冷や汗掻くんですけど

『そうですか?でもこの季節に蝦なんてめずらしいもんですなぁ』

「あはは」危なかったぁ…
笑いでごまかしながらあたしは動揺しつつもあった。

そしてあたしはいっくんに連れられ、保健室まで足を運ぶ

ガラッ

「失礼しまーすッ」

シーン…

どうやら保健の先生はいないようだ…


あたしは口を開いた

「ね!いっくん!あたし我ながら演技うまかったと思わない?
あたし、女優になれるかもっ!」

冗談混じりで言うあたし
こうでも気を紛らわさないといっくんを意識しちゃうから

ねぇ?いっくん分かる?あたしはそうしなきゃいけないくらい、いっくんが大好きなんだよ?

気づいて……
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