幼なじみは先生


「ヘヘ…」


ひとりでにやけているとオデコを急にデコピンされた


「イタッ」


片目を瞑っていっくんを見る

『何ひとりでにやけてんだよ』

「いいじゃんかぁ…別に」
ムッとしていっくんのタバコを持ってる片腕をぎゅっと握り締める

『あ…てめ。事故ってもいいのかぁ?』

照れ臭そうに運転する彼
「いいもーん」

笑いながらふたりでじゃれあう


すると急に車がとまった

「わ…バッティングセンター…?」

チラリといっくんを横目で見てみる

『バッティングセンター…最近ハマってんだよ。真白もするか?嫌だったら家、送ってひとりでするけど』

いっくんめ…

分かってるくせに

「あたしも行くもん」

ムッとしながらいっくんを見つめる

『行くんなら車おりろ。おいてくぞ』

ニヤッと笑いながら車をおりて先に歩くいっくん

「ま…!待って!今行くから!」

車からおりていっくんに駆け寄り、バッティングセンターに入った
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