幼なじみは先生



「…150がいいかもです」
理由は…響がいいから

うん。150なら…

『打てんのか?…よし、じゃぁボール来るから位置にちゃんと立って打てよ?』

「うん」

コクリと頷いてバットを構える

どうやってくるんだろ…?
この構えでいいのかな?
うーんと首を捻っていると…

ヒュンッ

「わっ!」

足がよろけてしまう

床をみてみるとボールがひとつ、転がっていた

は…速っ!

固まりながらボールを見つめる

チラッといっくんを見てみるとバットを構えてヒュンッと素早くとんできたボールを平然と打っている

いっくんと瞳が重なる

『打てたかぁ?』

笑みを浮かべながらこちらを見る彼

分かってるくせに…

「今はちょっとよそ見してただけだもん。次は絶対打てる!」

はい、完全な言い訳ですよ。

「よーし!打つぞ!」

なんて気合いを入れてフンッと前を向くとバットを構えた

よぉし!こい!!

< 296 / 402 >

この作品をシェア

pagetop