幼なじみは先生


「あ‥ありがとう」


『礼なんていいから、教えてやろうか?打つ練習付き合ってやるけど…』

バットをフェンスに立たせながらあたしを見るいっくん


小さく首を縦に振る

『よし。じゃこっち来いよ』

薄く笑みを浮かべて手招きをされる

あたしはそっといっくんの元に歩んだ

『じゃぁ今から設定すっから待ってろよ』

そう言って機会にお金を入れてコースを選ぶいっくん

それから何分かしていっくんがこっちを向いてきた

『ここ立って』

そう言ってまた手招きをされる

いっくんの方に歩み寄る
『いいか?ボールをちゃんと見るんだぞ』

耳元で囁かれて顔が熱くなる

ちょ…ちょっと待って!
何この体勢!

後ろから抱き締められてバットを一緒に持ってる状況にカアアと顔が熱くなる

「いっくんっ‥あの」

『ほら来たぞ』

へっ!?

バッと前を向いて絡まった指に意識しながらギュッとバットを握り締める

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