幼なじみは先生
"もう少し一緒に居て?"なんて言えるわけがない
言えるワケ…ない…
あたしにそんなこと言える権利なんかないし…。
………………………。
いっくん今何してるんだろ…
「…つまんない」
そんなことをしている内にあたしは瞳を閉じた
キシッ
誰かいるのかな?
すると、唇に柔らかい感触があたった
何だろう…?
「………ぅン」
あ…あたし、寝ちゃったんだ…
あたしは手で唇を触ってみた
冷たいけど温かい
そんな感覚が不思議にある
まるで、夢じゃないみたい…
「あっ!」
あたしは声を上げた
「もう、お昼だ…!
せっ先生、いたんですか?」
すると、中野先生が微笑む
「あら、お越しちゃった?大分疲れていたようだけど…その調子なら大丈夫ね。」
「あっ、はい!大丈夫です!あの、教室に戻りますね。体調も大分良くなったし…」
「ええ、いいわよ?今ちょうどお昼だから。また具合悪くなったらいつでも来なさいね!」
「ハイっ!」
あたしは廊下に足を踏み入れた