幼なじみは先生
キャラメルティーを一口飲んで興奮を収める
「凄く、カッコ良くて‥最初は憧れだったんですけど」
頬をほんわりと赤く染めながら話しをするすみれ
「あたし、入学当時‥友達いなかったんです。こんな性格ですから」
薄く笑みを浮かべて一口ゴクンとミルクココアを飲むとまた口を開いた
「ひとりで空を眺めてるとき、今あたしが好きな人が言ったんです」
「何て?」
「"空、好きか?"って。それが初めて交わした会話でそれからずっと会話につたったんです」
そう言って恥ずかしそうに顔を俯かせるすみれ
「すごく、優しくてこっちまで笑顔になれて‥その日から、好きになったんです。今でもずっと」
すみれ…
「それで、その…協力してくれませんか?」
その言葉にパッと笑みを浮かべる
「そんなん協力するに決まってるよ。応援、する!何でも相談にのるからね?」
そう言うとすみれがあたしの瞳を見て嬉しそうに笑顔をあたしに向けた
「で、好きな人って…誰なの?話たくなかったら話さなくていいから」
「いいえ。話します…あたしの好きな人は―――――――――……」