幼なじみは先生


その時、前から声がした

『大丈夫か‥?』


ハッとして視線を上に上げる


やっぱり‥連だ。


「う‥ん。というか…」


所々に血がついていて口から血が垂れている連


『ああ……ごめん、怖がらせたよな』


ズキンッ


何で謝るの…?

別に平気なのに…


「なにいってんの!怖くないよ、連は友達だもん!!」


すると連は悲しそうに笑みを浮かべた


『友達‥か。たてるか?』


そう言って手を差し出してくれる連


「あ‥ありがと」


きゅっと連の手を握ってゆっくりと立ち上がる


それから公園のベンチにふたりで座った


「連‥ひとりで喧嘩、してたの?」


"はい、これ貼って"と言って消毒液をつけたティッシュで連の口の端を拭くとバンソーコーを貼った


『いってぇ』


「我慢しなさい!男でしょーが!」

なんて言いながら他愛ない話をする


そういえば、連とこうやって普通に話すの久しぶりだな……


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