幼なじみは先生
「すみ、れ?」
今のは聞き違いか何か?
「ウザいのよ、ヘラヘラしてて」
キッと鋭い瞳が突き刺さる
「てか、まじウザイ!何なわけ?あんただって晃先生のこと、好きなんでしょ?」
「すみれ‥‥」
「バレバレ。それってのに昨日、小林ってゆー奴と公園で喋ってるし、目障りなの!はっきりしなさいよ!!」
誰もいない廊下にすみれの声が響き渡る
「どう?これがあたしなの。引いたでしょ?分かったなら俯いてないで何か言いなさいよ」
「……と…」
「は?聞こえないん―‥」
「ありがとね、すみれ」
笑みを浮かべながらすみれを見つめる
"なにいって…"そう言って言葉を詰まらせるすみれ
「だって…ホントのこと、ちゃんとあたしに気持ちぶつけてくれたから…嬉しいんだ‥そうだよね、馬鹿だよね。けど、すみれがホントのこと言ってくれて良かった!あたし、うれしいよ」
ヘヘヘ‥と笑いながらすみれに言う