幼なじみは先生
「っ…ホントに馬鹿よ!!」
フイッと向きを変えてスタスタと歩いてく後ろ姿
壁に寄りかかってザザ…としゃがみ込む
「ホント、馬鹿か…。そうだよね‥‥」
じわりと涙が瞳に滲む
「はぁ…………痛い」
ポツリ呟くとぎゅっと胸ぐらを片手で握り締めた
コツ…コツ
鞄を片手にひとり、家の前に辿り着く
結局、杏に断ってひとりで帰って来たのだ
ガチャッ
ドアを開けて中に入る
「ただいま〜‥」
リビングに入ってドサッとソファーに座る
「おかえりー!真白!!」
パタパタとスリッパを走らせながら「ケーキ失敗したんだけど‥食べる?」と言ってカタンッとテーブルケーキを置く
「ありがと」と笑みを浮かべると一口、ケーキを頬張った
ゴリッ‥ガリッ
うん。何でだろ…固いな☆