幼なじみは先生


「っ…ホントに馬鹿よ!!」

フイッと向きを変えてスタスタと歩いてく後ろ姿


壁に寄りかかってザザ…としゃがみ込む


「ホント、馬鹿か…。そうだよね‥‥」


じわりと涙が瞳に滲む


「はぁ…………痛い」


ポツリ呟くとぎゅっと胸ぐらを片手で握り締めた





コツ…コツ


鞄を片手にひとり、家の前に辿り着く


結局、杏に断ってひとりで帰って来たのだ


ガチャッ


ドアを開けて中に入る


「ただいま〜‥」


リビングに入ってドサッとソファーに座る


「おかえりー!真白!!」


パタパタとスリッパを走らせながら「ケーキ失敗したんだけど‥食べる?」と言ってカタンッとテーブルケーキを置く


「ありがと」と笑みを浮かべると一口、ケーキを頬張った


ゴリッ‥ガリッ


うん。何でだろ…固いな☆


< 369 / 402 >

この作品をシェア

pagetop