幼なじみは先生
〜そして一時間後〜
「はぁ何とか出来た〜」
ひとまず安心するあたし
「ましろん凄い!」
隣の美鈴が瞳を輝かす
「そうかな?」
「うん!そうだよッ!」
「へへへ…ありがとー」
よかったぁ
すると美鈴が
「ね!ね!ましろんはそのチェリーパイ誰かにあげるの?」
とニヤニヤしながら聞いてきた
「え?んーとね、杏と家族だよ」
いっくんにあげたいけど…………
「なーんだ…つまんない」
「へっなんでよッ」
突っ込むあたし
「好きな人にあげるのカナ〜と思って。けど違うんだぁ」
ドキッ
「そんなことあるワケないじゃんかぁアハハッ」
ビックリしたぁ…
焦るじゃんか!
まぁバレなくて良かったぁ……
そんな時部長が黒板の前に行き
「起立!お疲れさん!」
という号礼で"お疲れさまでしたー"と後に続いて解散した
「じゃねーましろん♪」
「うん、お疲れさま!」
あたしは腕時計をチラッと見る
「杏終わったかな…」