幼なじみは先生
ぎゅっと拳に力を入れ、唇を噛み締める
トンッ
席に座ると机に顔をくっつけて誰にも見られないようにした
「………。」
零れ落ちそうな涙をぐっとこらえて胸の痛みと戦う
もう、無理なのかな‥?
すみれと仲直りなんて…。
その時、横から声をかけられた
声の主はさっき寝てたはずの連
『喧嘩でもしたのか?』
ゆっくりと首を上げて動きを止める
「……別に、してない」
『なわけねぇだろ?どうして喧嘩してっかわかんねぇけど、ちゃんと思い伝えて仲直りしろよな?』
思いを伝える…
フッと連の方に顔を向ける
『ん?』
「連‥ありがとう!あたし…思い伝えたいと思う!」
笑みを浮かべながら連の方を見つめる
連は優しく微笑んで『どーいたしまして』なんて言って無邪気に笑った