幼なじみは先生


本当にありがとう…連。

思いを伝える…あたし、思いを正直に伝えたいと思う。


それから時間は過ぎて放課後。


「真白ー、また後でね!」

「杏、部活頑張ってね!」

帰り支度をしてドアを開こうとした時、ちょうど日誌を抱えたすみれが入ってきた。


「あっ…」


びっくりしながらあたしを見て声をもらす


今度は何もなかったかのようにあたしの横を通っていった。


ズキン…


ダメダメ‥逃げてちゃ駄目だ!


パッと後ろを振り向いて口を開く


「すみれ!」


思わず大声を上げてしまう

あたしは構わず口を動かした。


ウザそうにあたしにチラッと瞳を向けるすみれ


「日誌‥あたしも、手伝っていいかな?」


相変わらず無言のまま。

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