幼なじみは先生
ガタンッ
すみれの机に自分の椅子を置いて座る
「邪魔なんだけど」
「ごめん、けど…手伝わせて」
はぁ…と溜め息をついてシャーペンを走らせるすみれ
シーン…
静かな教室にカリカリとシャーペンの音だけが響く
あぁ…何て切り出せばいいんだろ
ゴクッと唾を呑み込んで口を開いた
「あたし、すみれに伝えたいことがある」
すみれの書いていた手が一瞬、ピタッと止まる
「あたしね、本当は辛かった…だって、先生が‥好きだから」
相変わらずすみれの手は止まらない
「でも、すみれに相談された時嬉しかったんだ。だって、親友だから」
「いい加減にしてよっ!」
ガタンッ
すごい音をさせながら立ち上がるすみれ