幼なじみは先生


「ッ…何なの?邪魔。出てって、お願いだから‥邪魔しないで」


急に声のトーンが落ちる

「あたし…すみれと仲直りしたい、けど……ごめんね」


タンッと立ち上がって自分の席に椅子を戻す


「バイバイ‥」


ガラッ


「待っ‥てよ」


震える声が後ろから聞こえる


「すみれ………」


ゆっくりと後ろに振り返った



「あたし…こんな性格だから、すぐ友達が出来でも見捨てられてた…だから偽りの自分を作った」

ゆっくり、ポツリポツリと喋るすみれ


「うん」


コクリと頷いてまたすみれの方を見つめる


「偽ってる自分には友達だってすぐ出来たし順調だった…けどあんたに会って偽ってる自分が馬鹿らしく思えた…でもそう思う自分も嫌だ…分かんないの」


震える声で必死にあたしに伝えてくれる


すみれ…………


涙腺が歪む


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