幼なじみは先生



「すみれ」


「何?」


「ありがとう」


"いちいち言わなくていいから!"そう言って足の速度が早まる


ねぇ、すみれ…

ありがとう。

あたし、すみれに出会って良かったよ…


―――――…


ボフッ


ベッドに寝転がってウーンとうねる


その時、いつもお母さんとお父さんの寝室で寝ている猫がチャリンッと鈴の音を鳴らして部屋に入ってきた


「ミャーァ」


「クレア…どうしたの?」

すりすりと顔を寄せてくる


いっくんが見つけたクレア。


フッと笑顔でクレアとベッドに入る


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