幼なじみは先生


体育館に足を運ぶ

つもりだったけど後ろから誰かに引っ張られ来たことのない部屋の中に入れられた

誰?!

あたしは後ろを振り向いた

「なッいっくん!」

『しッ!そんな大声出すなよ!』

ムッ!

「ビックリさせたのが悪いんだよ!」

あ…今ならチェリーパイ渡せるかも――

なのに、あたしときたら!

「バカッ!」
ッて言っちゃってるし!
『んなことより、見ろよっ!』

「へ?」

すると、いっくんが手を差し出した

「あ…」

いっくんの差し出したのは小さな猫

「カワイッ!」

ん?でもなんでここに…?

『あのな…コイツ捨て猫なんだよ…俺ん家じゃ飼えないから真白ん家で飼えないか?』

「うーん…いいよ!」

するといっくんが少年の様に満面の笑顔になった
『ありがとな!俺、動物大好きなんだ』

いっくんが猫をギュッと抱きしめて"良かったな"と言う

猫が羨ましいです…(泣)
< 38 / 402 >

この作品をシェア

pagetop