幼なじみは先生
いっくんの髪の毛、寝癖ついてる…
なーんて、こと思ったり。
あ、こっち見た。
ふわりと、優しい笑みを零す彼
キュンッ
胸にハートの矢が刺さる
反則だよ…いっくんのバーカ。
――――…
「ふぅ…数学疲れたー!」
そう言って欠伸をしながら喋る杏
「そうかな?」
「あっーそっか」
ん?
首を傾げて杏の顔を覗く
「真白のダーリンの数学だもんねー」
からかうようにそう言うと無邪気な笑顔で言った
ダーリンて…!
「ダーリンて‥何変なこと言ってんのー!」
『伊藤ー』
え…?
ゆっくりと声のする方へ顔を向ける