幼なじみは先生


コツコツ‥


パタパタ‥


あ……


歩幅、合わしてくれてる…


カタンッ


「え…?」


私が持っていた資料の半分を片手で取ったいっくん


「ちょっ…重いって!」


そう言って取り返そうとムッーと睨む


『心配すんなって、重くねーし』


余裕の笑みを浮かべる彼。


「だったら、あたし着いてこなくても良かっ…」

言葉を呑み込んで顔を俯かせる


『ん?』


「やっぱり…何でもない」

ごめん、いっくん…


あたし今、自惚れてる


あたし―――…


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