幼なじみは先生
すれ違ってばかりの私達は
ガラッ
ずかずかと自分の席に座る
「あ!やっと戻ってきたぁ!まし‥ろ?」
杏が歩み寄る
あたしの瞳からは涙がボロボロと零れ落ちている
「ッ‥」
「真白…」
ごめん‥ごめんね、杏。
すると二カッと杏が優しく微笑んだ
ポンとあたしの頭を触る
「お昼、食べよっか」
「‥うん」
あたしは小さく頷いた
杏に手を引かれ屋上に来た
「真白ミルクプリン買ってきたんでしょ?あたしも食べたい!いいでしょ?」
涙も乾き少し赤くなった目を風にあてる
「えー、だったら自分で買ってきてよねぇ。ほい」
あたしは杏に顔を見られないようにミルクプリンを渡した
「ありがと!」
杏が笑う
こちらこそありがとう杏。
何もなかったように接してくれて…
心の中で杏に言った
あたしはニッコリと笑った