幼なじみは先生
温もりを感じていたいんです。
「キャッ」
ドアを開けた途端に黒い影に体を包まれた
その人の体は冷たい…
この匂いはあたしが大好きな"彼"の匂い
「っ‥いっくん…」
スッポリとあたしの体はいっくんで包まれている
いっくんの匂いでいっぱいのあたしの大好きな彼の中
目の前がクラクラする…
好き‥大好き‥ううん、言葉じゃ足りないくらいに貴方が愛おしいんです‥。
「ごめんなさい‥」
『何が?てか、さみーか家ん中入れて』
「う、ぅん」
あたしは小さく頷いた
カチャ‥
『お邪魔します』
『真白のお母さん達いねぇの?』
「うん」
ドキドキと心臓が脈を打つ
だって、いっくんとこの家で今、2人きりなんだもん!
きゃあああ!
自分の頬をパンチ
気まずい…
だってあんなことがあったんだもん‥
『真白』
ビクッ
「な、に?」
いきなり話し掛けられてビクついた