幼なじみは先生
『ごめんな…』
いっくんが申し訳なさそうにあたしの瞳を見て言った
「それは何のことで謝っているの‥?」
強がったあたしは遂、反抗のような発言をしてしまった
本当はこんなことを言いたいわけじゃないのに…
『それは‥』
いっくんの瞳が揺らいだ
『分からない‥けど俺は真白に無視されんの嫌…ああぁ!わかんねーよ』
いっくんはそう言うとしゃがみ込んだ
ただ見えるのは赤くなった耳‥
トクントクン…胸が高鳴る
いっくん…
あたしもしゃがみ込んだ
「いっくん‥」
『何?』
いっくんはいまだに顔を伏せたまま
「ありがとう…」
あたしの小さな声が家の中で小さく響いた
『真白…あのさ』
「何?」
静まり返る室内
聞こえるのは水道の水が一滴ピチャンッ‥と落ちる音だけ…
すると、いっくんが立ち上がった