幼なじみは先生
『真白』
いっくんのボイスがあたしの耳に甘く響く
あたしの瞳からボロボロと大粒の涙が零れ落ちた
「う゛ぞでしょ?やめてよ…」
あたしは顔を上に上げた
するといっくんがあたしを後ろから抱きしめた
あたしの顔の上にはあたしの大好きな愛おしい彼の顔
でも涙でボロボロな瞳だからあまり見えない
いっくんがあたしの肩に顔を埋めた
『嘘じゃねぇよ。俺は真白のこと好きだよ』
耳元に甘いボイスが響き渡る
それだけであたしは溶けそうで…
誰にも言えなくて、1人だけで抱え込んでいた…秘めた思い
苦しく苦しくて
でも好きで大好きで愛おしくて…苦しいくらい悔しいくらい言葉じゃ足りないくらいに愛おしい彼
その思いは今、実った…
いっくんの口から
愛の言葉が…
どうしよう‥あたし、こんなに幸せでいいのかな?
彼の顔は見なくても分かる‥きっと苺のように真っ赤だろうな‥
嬉しさのあまり次は嬉し涙が出る
好き、好き、好き、好き‥
「あ゛たじも好き‥」
あたしは自然に口から言葉がもれていた
愛してる…