幼なじみは先生
俺は嬉しさのあまり真白を抱きしめた
だって、嬉しかったんだ…
真白に逢えて…
「っ‥いっくん… 」
彼女がかすれた声で俺を呼んだ
「ごめんなさい…」
真白は小さい声で俺に言った
何で謝んだよ…
俺がわりーのに…
『何が?てか、さみーから家ん中入れて』
「う、ぅん」
小さく頷く彼女
子供みたいに小さくて可愛い
俺は真白を放した
『お邪魔します』
いつも俺がくると真白のお母さん達が来るが今日は来なかった
やっぱ、いねぇのかな?
『真白のお母さん達いねぇの?』
「うん」
何故か頬がやけに赤い真白
少し頭を伏せる俺
『真白』
「な、に?」
『ごめんな…』
ドクン‥ドクン‥
「それは何のことで謝っているの…?」
真白が俺を真っ直ぐ見つめて聞いた
言えるわけねぇよ…
いくら何でも‥
ちらっと真白を見る
真っ直ぐな瞳に俺の瞳は揺らいだ
『それは…』