幼なじみは先生
〈あ、もしもし?真白?〉
携帯口からいつもの杏の明るい声が弾んでいる
「そう‥だけど、どうかした?」
〈真白、今日休みでしょ?大丈夫?〉
「あ、うん。ちょっとだるくって…明日にはたぶん行けるから」
〈そうなの!?大丈夫!?
今日は部活休んで真白んとこ行っていい?心配なんだからぁ〉
「杏…」
部活休んでまであたしを優先してくれるんだね…
ありがとう…
「大丈夫だから!ね?部活やすまないでね!じゃ!」
〈え‥まし…〉
ツーツーツーッ
「ふぇッ…」
電話をきると自然と涙が溢れた出した
杏……
あたしは杏に真実を伝えたい
いいですか?
貴方は認めてくれるかな?
それともやっぱりあたしのこと嫌うのかな?
でもいっくんが学校を辞めるかもしれないんだ…
…いっくんに言っていいか‥聞いてみようかな?
どうしよう…
あたしは自然と夢の世界についていた