幼なじみは先生


「やだ‥ケーキを取らない……で」


バタンッ


「…痛ッ」

あれ?

あたし寝てたのか…

携帯に目をやる

あ…メール……きてる?
携帯を開く

画面に写っている時計を見るとちょうど12:30分だった

もうお昼か…

なんて思いながら受信メールを開く

トクン…

宛先はいっくんからだ…
メールの内容は
《真白、悩みがあるんならいつでも聞くから。無理すんなよ?…俺がいるから真白一人で抱え込むな》

いっくん…

あたしは携帯を強くギュッと握り締めた

ありがとう…
やっぱりいっくんには適わないよ
気づいてたなんて…

あたしはいっくんにメールを送った
一つ一つボタンにありがとうのありふれた思いを寄せながら。

《ありがとう 真白より》
たったの9文字だけどボタンを押す指が嬉しすぎて震えたんだ…


いっくんのおかげで決心出来たよ
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