幼なじみは先生


いっくんを見るとまた優しく微笑んであたしの頭を撫でた


『バカ、人の話に口出しするワケねぇだろ。話たい時に話せ』


「う、うん」

あたしが頷くといっくんはクシャッと顔にしわを寄せて無邪気な笑顔になった

この笑顔が好きなの…

「あのね、あたし‥と…その、ほら!あれだよ、あれ…えと」

『付き合ってるってこと…?』

「うん、そ…れ」

顔が熱くなる

「えと、それで何だけど…あたしといっくんのこと杏に言っていい?」

いっくんをそっと見る

『いいよ。真白の親友だもんな』

え…

「いいの?…ありがとうっ!」

あたしはいっくんに抱き付いた

「へへっ、本当にありがとうっ…明日ね!」

そう言ってあたしはいっくんに手を振って自分の家に呑気に向かった

いっくんの声に気づかずに…
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