幼なじみは先生
でも、やっぱり不安です
リリリリリリ゛…
「んぅ」
パチッと目を覚ます
「ふぁあ〜」
よく寝た…
あたしは少し日光を浴び、制服に着替えた
忘れ物はないかと鞄に手を入れ教科書をチェック
「よしっと」
あたしはリビングまで足を運んだ
「ん…?」
声がする…お母さん達帰って来たのかな?
ゆっくりドアを開ける
それに気づいたのかお母さんがあたしを見た
「真白…!ごめんね、昨日帰れなくて」
「いいって!そういえばお父さんは?」
袋の中からクロワッサンを取りだす
「お父さんは今会社にいるの」
「そっか」
時計に目をやる
「あ、もう行くね。」
「そう?真白、気をつけてね!」
お母さんがあたしに笑顔を見せる
「うーん!行ってきまーす!」
ガチャッ…
どこまでも続く青い空を見上げる
「ふぅ…」
あたしはアスファルトをトコトコと歩く
今日は杏にいっくんとのことを言う日。
いっくんには笑顔でいたけれど…やっぱり不安で…
あたしはまた空を見上げた