幼なじみは先生
嬉しさは幸せに。
「…がう」
「え‥?」
あたしの顔を見つめる
「違うの。あたし、あたしは…」
声が震える
「あたしは…石川…先生と付き合ってるの!!」
息をきらす
「真‥白」
やっぱり‥だめ――‥
杏を見るとその表情は笑顔であたしを見て微笑んでいた
「杏…?」
その時杏があたしに抱き付いた
「よく、よく…言ったね」
涙声の杏
かすれた声で途切れ途切れに話す
「本当は知ってた。真白と石川先生が付き合ってたの」
え…
「い、いつから?」
杏に聞く
そこで歩くのを止めた
「ベンチ座ろ」
杏が指差す
あたしはそのまま杏についていきベンチに座った
「いつからだろ…でも真白と石川先生が遊園地にいた時からだな…」
杏の言葉にピクリと反応する