【短編】オーカミは、ウサギに恋をする。
「怒らせるなよ」



はいはいと返事をすると、ウサギはニッと笑う



ヒョコヒョコ歩くウサギが痛々しかったから



「担ごうか?」



そう聞くと



「んー、おんぶ」



と手を伸ばされた



「子供か」



フッと笑ってしゃがむと、自分で言ったクセにちょっと躊躇って



でも、何だか嬉しそうに乗った



「かるー」



「そう?」



「ちゃんと乗ってんの?」



「乗ってる!!」



ギュッと首を締められた


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