【短編】オーカミは、ウサギに恋をする。
「どーしたもんだか」



呟くと



「何が?」



と膝に座って教科書とにらめっこしていたウサギが見上げてきた



「別に。てか、どけよ」



「イヤ。」



どいてなんか欲しくないけど、言ってしまう自分



分かったなんて言われて、本当に退かれたら一日中落ち込むだろうに



でも、俺だって男なの



好きな女の首筋とか



近くにあったら



噛みつきたくもなるよ?



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