【短編】オーカミは、ウサギに恋をする。
せめてさ、早く帰れよ



ぐらい言えよ



そして、ウサギを起こしてくれよ



そう思いながら、小さくため息をつく



「幸せ、逃げるぞ?」



目をこすりながら起きたウサギ



「誰のせいだよ」



「さぁ?」



「…お前だよ」



「なんで?同じ体勢で疲れた?」



「キス我慢すんのに疲れた」



「………」



あっ、と思った時はもう遅くて



言ってしまっていた



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