【短編】オーカミは、ウサギに恋をする。
「誰?」



「きょーやだよ…」



きょーや?



きょーやって誰?



きょーや…叶夜



…俺?



「俺?」



「自分の名前忘れた?」



クスクス笑うウサギ



「いつも、オーカミとか呼ばれるから…さ。」




「好き」



「え?」



「多分、ぶつかった日から好き。捻挫した時、無意識に呼んでしまったのも…きっと、きょーや以外に担がれるのイヤだったんだ。」



納得したように頷く



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